創生デザイン学科

齊藤伊智朗さん 2014年卒業|卒業生に聞く

デザイン」の具体的な方向性やテーマを学んだからこそ建築の面白さを知り、今の仕事を選ぶことができました

株式会社シミズ・ビルライフケア リニューアル事業部門 設計部
齊藤伊智朗さん
2014年卒業(創生デザイン学科 スペースデザインコース、建築工学専攻)

創生デザイン学科は2012年に卒業していますが、その後、大学院建築工学専攻に進みましたので、卒業(修了)は2014年になります。大学院では宮崎隆昌教授・中澤公伯准教授の研究室に在籍し、リサイクル・環境都市の研究、例えば、災害瓦礫を利用や、建物を解体した時に発生する瓦礫類をどのように処理・処分し、環境負荷の低減のすることができるか、といった視点の研究をおこなっていました。

現在は、株式会社シミズ・ビルライフケア、リニューアル事業部門に在籍し、設計業務を担当しています。「設計」というのは図面を引き、建築物やその内装を計画する業務ですから、研究内容と直接的な関係はないように思えるかもしれませんが、リニューアル事業部門は、建築物のリフォーム、リノベーション事業を手掛ける部署です。リサイクル・環境都市という考え方も、突き詰めていくと、古いものを壊して新しいものを作るのではなく、既存の建物をうまく活用していく、ということ。むしろ研究してきたことに、直結している業務だと考えています。

ただ、建築や空間デザインの世界で一人前と言われるには長い道のりです。今の僕はまだまだ経験不足で、先輩方の設計補佐や提案資料の作成をしながら、ひたすら経験を積む日々です。ひとつの案件を任せられるようになったら、研究してきた視点をもっと業務に落とし込んでいきたいですね。

新築設計にはない難しい条件や限られた状況
リフォーム、リノベーションの面白さがそこにある

実は、もともと空間デザインや設計に興味があったわけではなく、創生デザイン学科に入学したのも、家具などのインテリアデザインに興味があったからでした。そんな僕が、「空間デザイン」更にはその「リフォーム・リノベーション」という分野の研究をより深めようと大学院にまで進学したのも、スペースデザインコースでの学びがあったからこそです。

スペースデザインコースでは、「空間をどうデザインするか」を具体的に、実践的に学びます。といっても、創生デザイン学科は工学的な「デザイン」と美術的な「デザイン」を学ぶ場所。美術的なデザイン性(アート)だけではなく、理由のあるデザイン性(テクノロジー)も重視し、ユニークなカリキュラムが多数用意されています。

印象に残っているのは、入学してすぐに受けた、製図とデッサンの演習です。デッサンといっても空間を描くのではなく、リンゴやドライヤーを静物画としてデッサンするというもの。工学的な製図演習と、美大のようなデザイン演習を並行してやることになり、そのギャップに驚きましたが、空間デザインの面白さを知るきっかけにもなりました。

課題でも、自分でテーマを設定し、実際に店舗をデザインしてみるといった、学生の主体性を尊重したものが多く、僕自身も空間デザインという分野を学びながら、新築よりも既存のものを活用することに興味を深めていきました。 建築や空間デザインを学びたい、設計をやりたい、という人からすると、新築設計のほうがやりがいがあるのでは、と思われるかもしれません。確かに、新築にはデザインセンスが問われる難しさ、やり応えはあります。しかし、ゼロから設計できるという性質上、ある程度自由がきき、制限はそれほどないという意味で簡単です。

その点、リフォーム、リノベーションというのは、建築躯体はそのままという制限があり、広さも変わらず、できることは限られます。だからこそ、「こんな難しい条件で、こんな限られた状況で、こんなことができる」という思考、設計ができる。この面白さは新築設計にはないと思います。 近年、環境問題への関心が高まる中で、今後更に「既存のものを生かす」場面が増えてくると思います。その中で、一つ一つ個性ある建物に関わっていく為、特定の分野の新築業務だけでは経験できないような機会に満ち溢れています。スペースデザイン・空間デザインを学んだ人間には、たまらない環境ではないでしょうか。

齊藤さん1 齊藤さん2 齊藤さん3

日本大学生産工学部創生デザイン学科

〒275-8575 千葉県習志野市泉町1-2-1
047-474-9780(学科事務室)
047-474-2246(入試センター)
自主創造 日本大学