創生デザイン学科

コンクール受賞者インタビュー

Student Voices

第1回「桜建デザイン・コンクール2016」で創生デザイン学科の3年生を中心としたチームが優秀賞に選ばれました。メンバーの3人に、受賞の喜びや作品づくり、今後の目標などを聞きました。

創生デザイン学科3年 鈴木優大さん
創生デザイン学科3年 鈴木友仁さん
生産工学研究科 数理情報工学専攻博士課程2年 島田英里子さん

【桜建デザイン・コンクール】
空間・形態・構造がひとつになったオブジェ「ストラクチュアル・アート」を提案するコンクール。主催は日本大学桜門建築会。応募資格は日本大学の学生及び卒業生をリーダーとする3人以上のチーム。1次審査はプレゼンボードと模型を提出。最終審査は実物大の作品とプレゼンテーションによる発表。76作品の応募から11点が入選。さらにその中から、最優秀賞1点、優秀賞3点が選ばれた。

----コンクールに挑戦してみようと思ったきっかけは?

鈴木(優):校内でコンクールのチラシを偶然見つけて、最終審査に進むと、模型をもとに実物大で作ることができるという点にひかれ、鈴木友仁くんと挑戦しようと決めました。大きい作品を作る機会はなかなかないですから。同じ三井研究室の先輩である島田さんが構造系の研究をしているので、協力してもらえないかと誘ったんです。

島田:私も話を聞いて、おもしろそうだなと、すぐにチームに加わりました。作品の実物大は1m20cm。大きいものを作れるのは魅力的でしたし、材料費の補助が出るのも、安心して作れるなと(笑)。

----作品の構想は、どのようにして生まれたのですか?

鈴木(優):アートなので、見て不思議なもの、おもしろいものにしたいと考え、棒と紐だけで自立し成り立っている「テンセグリティ」という構造を応用することにしました。この構造は物体が浮いているようにも見えて、不思議な感じが「ストラクチュアル・アートへの挑戦」というコンクールのテーマにぴったりだと考えました。

島田:審査規定に「施工のしやすさ」という点もあったので、この構造はシンプルで軽いし、適していると思いました。ただ、既存のものを作ってもおもしろくないので、ふと、棒を曲げてみようと思いついたんです。先生に聞いたら、「簡単な実験で確かめるのが一番」と言われ、方向が決まりました。

鈴木(友):模型の段階での素材は、透明な下敷きを使いました。下敷きは曲げると戻ろうとします。その戻る力を互いに引かせ合えば、つり合うのではないかと考えました。戻る力を紐で制御することで、この形で一定に保たれています。

鈴木(優):作品のテーマは「Visualization of feelings」(人の心と構造物)です。6枚のプレートを、心の中にある、喜び・憧れ・恐れ・悲しみ・怒り・願いの6つの感情に見立て、それぞれの感情がつり合って形が崩れないことを表現しました。オブジェを客観的に見つめることで、自分の心のバランスを見つめ直してほしいという意味を込めています。

----制作中、苦労したことは何でしたか?

鈴木(友):作品の素材に何を使うか、何度も試作しました。最初、布でやってみようと、伸縮性のあるストッキングや水切りネットで作ってみましたが、なかなかうまくいかず...

島田:結局模型では下敷きを使いましたが、実物大を作るときには下敷きではやわらかすぎて戻る力が弱い。そこで実物大制作は、アクリル板を使うことに。でも、同じアクリル板でも、厚さ4mmだと曲がりすぎて戻る力が弱く、6mmだとあまり曲がらない。5mmの厚さに決めるまで、実験の繰り返しでした。紐の部分も、模型のときはピアノ線でしたが、実物大のときはワイヤーロープにしました。

鈴木(優): 一番苦労したのが、アクリル板の端にどうやってワイヤーロープをつけるかです。アクリル板に穴を空け、ロープを通そうと思いましたが、それだけでは力が強すぎて割れてしまうかもしれない。試行錯誤の末、アクリル板の穴に留め具を挟んで補強し、穴に通すロープの両端にも輪っかを作ることで解決しましたが、こんなに細かいところでも、何回検証すれば決まるのかと、本当に大変でした。

鈴木(友):あと、 3人のスケジュールを合わせるのにも苦労しました。制作期間は夏休みでしたが、3年次は生産実習がありますから、土日で作品作り、平日はそれぞれ企業でインターンをして。カレンダーに3人の予定を書き込んで、この日までにこれをやる、と決めて制作していました。

----コンクールの感想を聞かせてください。

島田:優秀賞をいただけたのは、施工のしやすさが評価されたのかなと思います。ワイヤーロープを三角形1ユニットとしてあらかじめ作っておき、組み合わせるだけなので、本番では他のチームより早く終わりましたし。

鈴木(優):受賞したときは驚きで、「本当に受かることってあるんだ」と思いました(笑)。最終審査で5分間、1人でプレゼンをしたのはいい経験になりました。前日の練習では緊張して散々な状態でしたが、当日は落ち着いてできました。考えたことを伝える力がついた気がします。

鈴木(友):僕はプロダクト専攻ということもあり、チームでものを作るのが初めてでした。自分が手を抜いたら2人が困ると思い、責任感が育ったと思います。また、制作過程で多くの方に協力いただき、人とのコミュニケーションの大切さに改めて気づきました。

----作品作りに役に立った科目は?

鈴木(優):2年次の「材料力学」という授業です。三井先生の専門は力学なので、いろいろ聞きました。あと、自分の研究室だけではできないことが結構あって、そういう専門外のことは、その分野に詳しい先生に相談して、大変お世話になりました。

鈴木(友):いろいろな専門分野の先生が集まっているから、横断的に学べることを、実感しましたね。あと、直接の授業ではないですが、学科で作品を作ってきたなかで、ものを少し加工するだけで見え方がガラッと変わることを知りました。今回の作品でも、さまざまな加工ができる学部内の施設「未来工房」を活用しました。

----今後の目標は?

鈴木(優):生産実習で都市景観をデザインする企業に行かせてもらったこともあり、都市の中のベンチや、子どもだけでなく大人も遊べる遊具など、パブリックファニチャーに興味が出てきました。自分のやりたいことはスペースとプロダクトの中間あたりにあるのかなと。まだまだ学びたいことがたくさんあります。

鈴木(友):生産実習では建築設計事務所とプロダクトデザインをしている会社に行きました。社員の方々のものづくりへの真剣さを目の当たりにし、いろいろ経験すればするほど、何も知らない自分がわかってきて。もうちょっと裾野を広げて、また専門性も高めていきたいです。

島田:そろそろ自分の研究に本腰を入れようと思います。卒業後は、建築設計事務所で働くか、建築系のエンジニアを目指したいと思っています。

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