創生デザイン学科

松村いつかさん 2012年卒業|卒業生に聞く

Graduate

自身の手から生まれた製品を世に送り出すことができるそれがプロダクトデザインという仕事の魅力です

和田工業株式会社 製造部 技術課
松村いつかさん
2012年卒業(創生デザイン学科 プロダクトデザインコース)

私が勤める和田工業株式会社は主に化粧品容器などの製造を手掛ける、プラスチック製品メーカーです。まさにプロダクトデザインの現場ですが、高校生のころは絵を描くことが好きで、そうした方向に進みたいと思ったこともありました。しかし、実際に仕事にするのは容易ではありません。少しでも絵と関わりのある仕事に就くためにはどうしたらよいのか考え、工業デザインやプロダクトデザインなど、仕事に直結するデザインを学びたいと考えました。そんなとき、プロダクトデザインコースのある創生デザイン学科に出会ったのは、偶然ではなかったかもしれません。

入学当初はカーデザインに興味を持っていたのですが、さまざまなことを学ぶうちに、プロダクトデザインを手掛けたいと考えるようになり、内田康之先生のゼミに入りました。4年生のときには介護ロボットなど障がい者の方をサポートする製品の設計を研究しました。特に力を入れたのは、化粧品容器、化粧道具の設計です。食器や文房具など多くの日用品はバリアフリーデザインの製品が多くありますが、女性に欠かせない化粧品はあまり考慮されていません。プロダクトデザインによってより使いやすい化粧品を作りたいと考え、就職活動も化粧品容器や道具のデザインに携われるメーカーを中心に進め、和田工業への入社を決めました。

もっと経験を積み、技術力を向上させ
大学で研究したバリアフリーの化粧品容器をデザインしたい

入社して3年目を迎えますが、これまでに担当した化粧品容器は8点ほどになります。まだ経験も浅く、容器のデザインは担当したことはありません。構造力学や人間工学、3DCADなど大学で学んだことはそのまま仕事に生かされていますが、プロダクトデザインは見た目を整えるだけではなく、材料、強度、構造などの計算が成り立つデザインを考えるスキル、知識ではなく生きた応用力学が求められます。シャンプーボトルひとつを見ても、強度や構造の面で計算され、成型もしやすいように考え抜かれたものですが、今の私にはまだそうした判断ができません。

それでも、2年目に担当した大手化粧品メーカーのリップグロスのキャップの製造は、広く販売された商品ということもあり、自分自身の仕事を店頭で目にして、とても達成感を覚えた仕事です。完成した商品は華やかな売り場に並びますが、仕事の内容は5か月間キャップの機能テストを繰り返す地道なものでした。社内にあるキャップの型を基に平面図を作成し、工場から試作品が送られてくる度に、寸法や容器との締まり具合、パッキンが落ちないか、蒸着した生地やブランドのスタンプが剥がれないかをテストしました。完成品の状態でも耐久テストなどをおこない、すべて問題がないことが確認されて、納品となります。

無事販売された商品は、母へプレゼントしました。実は、化粧品のデザインに進んだもう一つの理由が、母の存在です。自分のデザインした化粧品が世に出て、母親が手に取り、嬉しいと思ってもらえれば、応援してくれる母への恩返しになるのでは、と考えたのです。

今後はもっとたくさんの担当を持ち、経験を積み、技術力を向上させたいと考えています。ゼロからデザインし、製品を作り上げられるプロダクトデザイナーとなったら、大学で研究していたバリアフリーの化粧品を実現化したいと考えています。

松村さん1 松村さん2 松村さん3

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