デザインの力で人間の生活、行動を支えるそのための知識、教養、方法を「センシング」から学んでほしい

専任講師 遠田 敦

私は建築学、中でも建築計画という分野を専門としています。建築を「人間の行動」という観点からデザイン、評価するという視点で研究していますが、その際重要なのは、行動の客観的なデータをどのように集めるかという点です。デザインに数値や分析は無縁のように思えますが、あるデザインを誰かに納得させるには、数値化、データ化し、目で見える以上の情報を武器にする必要があります。

そのために演習で取り入れているのが、安価なオープンソースハードウェアのセンサーを利用した「センシング」です。2~3年生を中心に、授業の中で実際にセンサーを使ったデバイスを作ってもらいます。このセンサーを使って、圧力や温度、移動速度、行動範囲などの現象をセンシングし、数値化してもらいます。それらのデータを基にデザインのコンセプトをみがき、人間の行動をデザインする方法を学んでもらいます。

ただし、センサーの使い方や、データの取り扱い方だけを覚えてもらいたいわけではありません。デザインにデータは欠かせませんが、それ以上に求められるのは、あるプロダクトや空間のデザインを提案することで人間の生活や行動がどう変わるのか、どう変えたいのかと考える、つまり、ビジョンを持つことです。なにかを作るとき、少し先の未来を見通し、どういう社会を作りたいか、世界をどうしたいか、と考えることはとても大切になります。

ビジョンを持つためには、自分だけの狭い世界に閉じこもらず、自分のアイデアを客観的に分析する視点や思考がなければいけませんが、それを教える科目というものはありません。しかし、創生デザイン学科は、「ビジョンが必要である」ということを知り、身につけるための機会が提供できる学科です。ゼミや演習の時間を通じて幅広い知識、経験を吸収し、それらを出発点に新しい未来を考えられるようになって欲しいと思います。

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